20世紀を代表するつるバラ
玄関脇の壁面に左側から右側へ誘引している鉢植えのスパニッシュ・ビューティーが開花しました。我が家のバラの中で最初に花を咲かせます。
優雅な花姿
スパニッシュ・ビューティーは1927年にスペインで作出されました。大輪で縁がヒラヒラと波打っているその花姿はとても優雅です。多くは薄いピンク色なのですが、たまに写真のような濃いピンクの花も混じります。色々調べるとこの花は俯いて咲くようですので、本来ならばアーチやパーゴラなど目の高さよりも高いところに誘引して俯く花を楽しむのがベストのようです。我が家でも壁面に誘引して見上げる風景を目指しているのですが、30cmほどの角鉢に植えていますので枝がまだ思ったほど伸びてなくて十分な長さがありません。残念ながら目の高さよりも低い位置に誘引した状態になっています。
香るつるバラ
スパニッシュ・ビューティーはつるバラにしては珍しく強い香りがあります。開花するととても爽やかな香りが辺り一面に漂います。玄関のドアを開けた瞬間にこの香りが開花を知らせてくれます。つるバラというのは素敵な景色を作ってくれます。そしてこのバラはさらに香りで雰囲気を演出してくれます。我が家でもぜひそんな景色を作ってみたいのですが我が家に来てまだ3年目ですのでこれからの成長に期待です。今年はすでに主枝の下の方からシュートが出ていて70〜80cmになっています。風で折れないように支柱を立てて留めました。このシュートはどれ位伸びるのか楽しみです。割と太いので結構伸びてくれるような気がします。
ローズヒップ
そう、スパニッシュ・ビューティーはローズヒップをつけます。それは知っていたので昨年3つほど花を切らずに放置してみたんです。だんだん大きくなってきて色も黄色くなったのですが、その色が赤くなることもありませんでした。「自分の知ってるローズヒップじゃない」と思っていたら、やがてポロッと落ちてしまったんです。何という中途半端な結末!そして色々と調べてみてわかったことはスパニッシュ・ビューティーのローズヒップは…
- 赤くならない
- 食用にならない
つ、つまり役に立たないってこと?食用にならないのはともかく、赤くならないからビジュアル的に中途半端でリースにも使わないらしいです。結局栄養分だけ取られて終ったような感じです。今年はひとつ残さず花を切って株の成長に栄養を回そうと思います。
でも、バラからすれば花が終わって栄養を貯めて、頃合いを見計らって落下し子孫を残すという自然の営みな訳です。何色だろうがそんなことは知ったこっちゃありません。私が勝手に二次利用しようとしてブツブツ言ってるだけなんですよね。ゴメンなさい。