ウィリアム・シェイクスピア2000とは
2012年に我が家に迎えたクリムゾンのイングリッシュローズです。このバラには色々辛い思いをさせてしまったと思います。
まさに名花
1987年に作出された「ウィリアム・シェイクスピア」を改良して2000年にDAVID AUSTIN社から発表されました。花は大輪で深いカップ咲きからクオーターロゼット咲きになります。クリムゾンレッドと言われる素晴らしいい色から徐々に紫を帯びた色に変わっていきます。そしてその香りは非常に強く、濃厚なオールドローズの香りをあたり一面に漂わせ一気に庭の主役に躍り出ます。良く返り咲き四季咲き性も良好で株も大きくならず非常にコンパクトなので、我が家でも置き場所に困ることもありませんでした。すぐに虜になってしまいました。そう、名花とはまさにこのバラのことを言うのでしょう。
強い個性
クリムゾンレッドという非常に強い色なので咲けば庭の主役になります。その強い個性のため他のバラとの相性も良くないと思っていたのですが、それは間違いでした。我が家では迎え入れた当初、置く場所がなく仕方なしにリビングから見える狭いスペースにグラハム・トーマスと並べて置いていました。しかしこの組み合わせが絶妙でした。ウィリアム・シェイクスピア2000のクリムゾンレッドとグラハム・トーマスの深い黄色がとても素晴らしいコントラストで大好きな風景でした。他のバラと並べれば、そのバラを引き立ててくれるのです。
生育不良スパイラル
そんな素敵なバラですが、管理の悪さ故、生育不良のスパイラルに陥りました。
根腐れ
2015年の一番花のあと生育が悪くなり、抜いてみると土が半分固くなって根腐れしている部分があったので、成長期間ではありましたが緊急植え替えしました。秋には元に戻り連続して開花するなど復活し、ホッと一息つきました。しかし使用した用土が良くなかったのか、何となく水やりの後の水はけの悪さが気になったので2016年に再度植え替えました。いつも通りきれいな花を咲かせてくれたのですが、9月に入りまた生育不良になりました。水はけもそんなに悪くないし原因も思い当たりません。そうこうしているうちにシーズンが終わりました。
とどめのネキリムシ
2017年は諸事情で我が家のバラはほとんど植え替えをしませんでした。春に芽吹いたのですがあまり元気がありません。葉も小さめです。もしやと思い、鉢から抜いてみると…!ネキリムシが!もう根がほとんどありませんでした。すぐに新しい用土に植えて色々とやりましたが根が出ることはなく枯れてしまいました。言葉が出ませんでした。やはり変だと思ったら成長中でも鉢から抜いてすぐに確認しなければいけません。おかしいと思った昨年の秋にやっていればこんなことにはならなかったので悔やまれます。
後悔先に立たず
さらに追い打ちをかけるようなとんでもない出来事が。それはナーセリーがウィリアム・シェイクスピア2000の生産を中止していたのです。ネットであらゆるショップを探しましたがありません。もうお手に入れることが出来ないのです。 挿し木のバックアッとっておけば良かったと後悔しています。今もウィリアム・シェイクスピア2000に代わる品種を探していますが、代わりになるバラは見当たりません。もっと色が赤かったり、もっと色が黒かったり。あの絶妙なクリムゾンレッド。そして退色するにつれ紫を帯びていく色合い。やはりウィリアム・シェイクスピア2000を超えるバラは ありません。何故こんなに素晴らしいバラが生産中止になってしまったのでしょうか。
コメント
通りすがりに失礼します
ウィリアムシェイクスピア2000ならコマツガーデンで購入可能です
マルハナさん、こんにちは。返信が大変遅くなり申し訳ないです。
ウイリアムシェイクスピア2000がコマツガーデンさんで購入可能と言う貴重な情報ありがとうございます。確認しましたが、予約大苗で販売していました。前にウイリアムシェイクスピア2000の記事を書いた時、あちこち探して、もちろんコマツガーデンさんも見たのですが確かなかったように記憶していたのですが・・・。いずれにせよ今は取り扱いがあると言う事ですぐに予約します。
本当に貴重な情報ありがとうございました。