モンタナ系クレマチスのルーベンスが開花したくさんの花をつけて楽しませてくれています。
数あるクレマチスの中でも大きくなりたくさんの花をつけるモンタナ系クレマチス。写真で見たその姿はまるでつるバラのようです。いや、薄いピンクの花を株全体にびっしりと咲かせるのでつるバラ以上かもしれません。ランブラーローズのポールズ・ヒマラヤン・ムスクのほうがイメージ的に似ているかもしれません。
モンタナ系クレマチスは早咲きの品種で4月に開花します。そして花が終わるとそこからつるをどんどん伸ばしていくのです。そしてフェンスは勿論ですが、私が見た写真では家を覆てしまっているモンタナ系クレマチスもありました。それはそれはとても素晴らしい景色ですから、我が家でもつるバラと同じように育てようと思ったのです。
しかしモンタナ系クレマチスと言うのは中国からヒマラヤにかけて自生するクレマチスですから、当然ながら冷涼な気候を好みます。日本は正反対の高温多湿の気候ですから、この環境で育てるのは無理があります。実際、色々な記述にほんの数年で突然枯れてしまうと書いてありますし、育てている方のブログでも枯れてしまったと言うことが書かれています。
我が家のメインスペースは西向きの玄関脇の壁面です。そこに誘引したならば、夏は直射日光と壁からの輻射熱ですぐに枯れてしまうだろうと言う事で、鉢にオベリスクを立てて育てることにしたのです。鉢植えならば梅雨時には軒下に動かせますし、夏になれば家の東側に置くこともできます。東側ならば午前中に日が当たり、気温が高くなる午後は日陰になるのでモンタナ系クレマチスにかかる負担を軽減することが出来ます。
さらに乾燥と過湿を嫌いますからなるべく株元に直接日が当たらないようにしなければいけません。鉢自体も日が当たると高温になってしまい、鉢の中の用土の温度が上がってしまうので注意が必要です。そんな理由で鉢植えにしておけば環境をコントロールすることが出来るので、長く楽しめるのではないかと思っています。
一昨年の秋に我が家に迎えすぐに植え替えました。そして昨年の春初めての開花となりました。短く剪定された状態で迎えましたから、花もわずか数輪という寂しい開花になりました。しかしピンクの花弁に黄色いシベが見事なコントラストで、花後の成長を楽しみにしていたのですが想像を超えた花後の成長には驚かされました。あちこちから出てきた芽がグングンと伸び続け、あれよあれよという間にオベリスクの上の方まで覆いつくしてしまったのです。
そして気温が下がり何とか成長も止まり、冬になって葉も全て落ちました。しかしそのままでは翌年伸びたつるを巻き付けるスペースがありません。ぐるぐるとオベリスクに巻き付けたつるを手で真ん中あたりまで下げてオベリスクの上部にスペースを作りました。
そして今年、たくさんの蕾がつき膨らんでいましたが、それからわずか1週間で開花しました。噂通りの花付きの良さと黄色いしべを持った薄いピンクの花に明るいグリーンの葉が映えてとても見事です。この後またつるがどんどん伸びていくと来年は更にたくさんの花をつけて楽しませてくれることになるでしょう。そのためにはこれからの季節の管理が重要になってきます。来年の開花を想像しながら頑張りたいと思います。
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