わが家の赤いつるバラが4月28日に開花しました。昨年よりも約10日早い開花です。
そして驚いたのが我が家での2番目の開花だったことです。毎年最速開花をスパニッシュ・ビューティーとマダム・ピエール・オジェが競っているので全くのノーマークでした。家の前のバラたちばかり気にしていて、家の裏側にあるこの赤いつるバラなんて全然気にかけてもいなかったのですが、朝水やりをしていて開花に気づいたのです。
花は真っ赤な中輪で中心に黄色いしべがありますが、他のバラに比べると存在感が薄いと言いますかあまり自ら主張をしないバラなので、赤のわりには目立ちません。赤ってとても目を引く色なのですが、日常生活で赤と言う色を見慣れてしまっているので目に留まらないのでしょうか。むしろピンクや黄色のバラの方がよく目立ちます。つるバラのわりには大きくなっていないというのもあるのだと思います。
そしてこの赤いつるバラは義母宅にあるものを挿し木した物なのですが、義母宅に迎えられたのは今から約50年以上前のことです。親戚から頂いたそうなのですが名前がわかりません。私も調べてみたのですが、どうやら50年以上前は赤いバラが人気だったようで、その頃やたらと赤いバラが作出されていました。
義母宅では地植えで自由奔放に伸びてベランダを伝って二階にまで伸びる大きな株になっていました。特に肥料をやったり薬剤散布することもなく50年以上も素晴らしい景色を作り出していました。つるバラって本当に強いバラなのだとつくづく思います。
とは言え50年以上前に作出されたバラですから病害虫は苦手のようで、毎年ハモグリ系の害虫と黒星病に悩まされています。こればかりは仕方ないので発見したらすぐに処置することで被害を最小限にとどめています。
そんな思い出深い赤いつるバラですが、今はもう義母宅にはありません。義母も高齢の一人暮らしで世話をすることもできなくなり、隣に家が建つこともあり数年前に処分しました。
ですので我が家にあるこの赤いつるバラを枯らさずに大切に守っていきたいと思っています。
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