オジェが成長期に入りました
今年のマダム・ピエール・オジェは二番花も終わり、枝を伸ばし始めています。毎年のことですが二番花が終わるとあちこちから細い枝が出てきます。これだけの本数が出るならシーズン初めから出てくれればもっと花数が増えて楽しめるのになぁ…と思う季節です。
扱いやすい細い枝
いつも二番花が終わってからいっぱいシュートが出てきます。と言ってもオジェの性質上そんなに太くなく華奢な感じのシュートです。下のほうから出てくるシュートでさえそんなに太くないので、よく伸びても翌年の誘引も楽で好きな形に仕立てることができます。扱いやすい細い枝なんです。そのあたりがオールドローズでもよく伸びてつるバラとして扱える品種の良いところだと思います。景色のメインの骨格部分はがっしりとしたつるバラを置いて、まわりにこういうオールドローズを置くと柔らかさもでるので良いと思います。オールドローズは葉の色や形も楽しめるので葉の色のコントラストなど花以外で楽しむこともできるんです。景色を作るのにかかせないバラですが、あまりにも細いので剪定する時に切るのか残すのかすごく迷います。普通の感覚で「これは細くて咲かないだろう」というような枝でも花が咲きます。ですので毎年剪定で迷ったらとりあえず残して成長具合を見て最終的に切ったりしています。枝が細くても花が咲くという特性を理解すれば育て方も難しくありません。
数年ぶりのベーサルシュート
いつもの年ですとこの時期梅雨も終わりに近づくころには黒星病が結構出ているのですが、今年はちゃんと梅雨入り前に薬剤散布したことと雨が少なかったせいかオジェに黒星病がでていません。黒星病がでないとこんなにも作業が軽減されるのかと感じています。冬の剪定で枝数を減らしたせいもあるかもしれませんが、今年は元気に育っている感じがします。数年ぶりにベーサルシュートも出ましたし。写真でわかると思いますが、今は主枝が2本しかありません。枝の更新を考えて切ったのはいいのですがベーサルシュートが出てこなかったのです。やっと出たベーサルシュートですから大事に伸ばして来年の主枝にしたいですね。
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