ピエール・ドゥ・ロンサールの鉢土の全取っ替え
「バイオゴールド大地肥」体験モニターに当選したという事もあり、バラ栽培して10年ですが初めて12月に植え替えをしました。
ピエール・ドゥ・ロンサールの現在の状態
モニターアンケートに書いた元気のないピエールに大地肥を施すにあたり、用土を全取っ替えします。ちなみにピエールの用土の全取っ替えは2014年に根が4本、地中に潜り込んだのを切った時以来です。もしかしたら太い根が中でトグロを巻いているのではないか、と少しドキドキします。そんなピエールの現状は
- 3年ほどベーサルシュートが出ていない
- 主枝を切ってもベーサルシュートが出ない
- ベーサルシュートが出ないので主枝の更新ができず枝が木質化している
- 枝の途中から出るシュートもあまり伸びない
- 年々花数が減っている
まるで元気がありません。まるでおじいさんです(俺?)
ベーサルシュートさえ出てくれれば主枝の更新ができるのに…。何とか元気にならないか、と今年一年水切れする事なく水やりをし、肥料を与えました。しかし何も変わりませんでした。
モニターに応募してみたものの
どうしようかとあれこれ考えているところに「バイオゴールド大地肥体験モニター」の案内メールが来ました。よし、これに応募してみよう!と思い、鉢植えのピエール・ドゥ・ロンサールの悩み事を書いて応募しました。しかし良く考えてみれば、50名限定ですから当たるはずがありません。自慢じゃありませんが、長い人生で抽選物に当たった試しがありません。
大地肥モニターに当選
そんな訳ですぐに夢から覚めました。現実にもどり、「さてどうしようか」といろいろ考えました。
- 2本しかない枝の1本を切ってしまおうか
- 土の全取っ替えをして根を思い切って短くしてみようか
植物は生命の危機を感じると生き延びようと新しいシュートを出したりするようですので、賭けてみようかなどと考えていました。大地肥モニターに応募したことなどすっかり忘れていた11月の初め、突然現物が送られてきてびっくりしました。それについてはこちらの記事をどうぞ。
大地肥とは
バイオゴールド大地肥とは高品質の完熟堆肥と腐葉土に業務用として20年を超える実績が有り世界中のプロフェッショナルから支持されているクラシック元肥をベストバランスで配合した物です。
大地肥の特徴と使用方法
そのバイオゴールド大地肥の特徴は
- 微生物による土壌改善で土がフカフカになり土が生き返る
- 微生物の偏りを防ぐので連作障害に強くなる
- 新しい根がたくさん出るので樹勢が回復し、老化防止にもなる
使い方は基本的に赤玉土に混ぜて使用します。腐葉土の代わりと考えて良いと思います。さらに、クラシック元肥もすでに入っていますので、赤玉土、堆肥、腐葉土、元肥等をあらかじめ準備して混ぜる手間が省けます。
大きな鉢など土の入れ替えが出来ない物には土の表面に敷き詰めてからレーキなどで土に混ぜても良いようです。完熟堆肥と高品質な腐葉土が入ってますので、微生物や有効菌も豊富ですから、土の上に敷き詰めて混ぜても微生物の働きで鉢土がふかふかになり土が生き返るのだそうです。とにかく土と混ぜることで効果が出ます。
信頼と実績
大地肥は実際にプロの現場でも使用されています。この大地肥は「軽井沢レイクガーデン」「星の王子さまミュージアム」「横浜イングリッシュガーデン」をはじめとして全国の多くの有名ガーデンで使用されています。詳しくはこちら。→Biogold Gallery
このことからも、多くのバラや植物のプロたちに信頼されていることがわかります。
いよいよ植え替えます
さて、我が家のピエール植え替えです。順を追って説明します。
用土の準備
まず、用土を準備します。今回は用土として「鉢バラのための培養土」を7、大地肥を3の7:3の割合で混ぜて使用します。あらかじめ腐葉土などが入っている培養土を使用するので大地肥が3では少し多いかなと思い、8:2にしてみたところ、やはり少し物足りないように感じました。ですので予定通り7:3にしました。この時期乾燥していますので、土を落としてから準備したのでは根が乾いてしまいます。作業を始める前に用土は準備しておきましょう。
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鉢から取り出す
誘引を解き、鉢を移動して株を引き抜きます。植え替えの時に鉢から抜くのに苦労しますよね。10号鉢くらいなら株元を持って鉢の縁をバットでコンッと叩くと鉢がスポッと抜けます。ですがさすがに36cmの角鉢では重いので断念しました。鉢を倒してバットで鉢をコンコン叩いたらきれいに抜けました。ちょっと拍子抜けしました。綺麗な根鉢が出来上がっていました。
土を落とす
根鉢を崩して土を落とします。周りの土は簡単に落とせたのですが、中の方は根ががっちりと土を抱え込んでいてなかなか落とせません。しかし土も良い状態なので棒で突つけばぱらぱらと崩れます。何故か今日に限って物凄い強風で外側の根が少し乾いてきてしまいました。大急ぎで土を落としました。
鉢底炭を入れる
角鉢の底に鉢底炭を敷きます。鉢底石でも良いのですが、重量も考えて炭にしました。皆さんご存知かどうかわかりませんが、炭と言うのは非常に多孔質で微生物が住むのに非常に適した構造になっているのです。さらに鉢底に入れることによって水はけを良くしますし炭の多孔質が水を浄化する働きもあるのです。せっかく大地肥を使うのですから微生物が住みやすい資材を使いたいですよね。
用土を入れる
鉢を所定の位置に戻し、株を置いて高さを合わせてから赤玉土と大地肥を7:3で混ぜた用土を鉢の中に入れます。土を入れてから鉢を動かすのは大変ですからね。用土を入れては鉢を叩き根の間に入るようにします。何度か繰り返したのですが、根が多いのと鉢が大きくてゆすれないので完全には根の間に土が入りません。株がグラグラします。仕方がないので細い支柱で根の間をつついて土を入れます。一通り軽めに突いて土を入れると株もしっかりしてグラグラしなくなりました。あまり強くやりすぎると根を傷めますので無理をしないでください。支柱がスポスポ入らなければ良いでしょう。あとは水やりをすれば自然と土は根の間に入っていきます。
マルチングをする
たっぷりと鉢から水が出るくらい水やりをします。そして最後にマルチングをします。これからまだ寒くなりますからね。鉢土に霜が降りたのではしゃれになりません。バークチップを敷き詰めて植え替え完了です。我が家では余ってたバークチップを使用しましたが、クリプトモスでもOKです。そして枝を剪定して誘引をします。
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根の状態は
今回植え替えて感じたのは、太くて長い根が無かったことです。前回は太くて長い根が4本地中に伸びてしまいそれを切って植え替えたのです。水分が足りないから根が水を求めて伸びて鉢から地中へ伸びたのだと思います。太くて長い根が無いと言う事は、水を求めて根がどんどん伸びることが無かったと言う事だと思います。その代わり細い根が鉢中いっぱいありましたので、鉢の中で根が十分に水分を吸収できていたという事だと思っています。地植えのバラは根を地中にどんどん伸ばして大きくなりますが、鉢植えの場合は鉢の中でどんどん伸びても根詰まりするだけで良いことはないと思います。そう考えるとそんなに根の状態は悪くないと思います。ということは、単純に株が老化している言うことになるのでしょうか。専門家ではないので深く考えることはやめましょう。
さらに前回はたくさんのネキリムシがいました。びっくりするほどでしたが、今回は一匹もいませんでした。あの頃はマルチングも薄くて隙間もたくさんありました。やはりマルチングは大切です。それ以来、毎年4月にマルチングをはずし、梅雨に入る頃にマルチングを厚めにしています。マルチングが遅れると卵を産み付けられてしまいますしマルチングが薄くてもやられてしまいますので、気をつけましょう。毎年植え替えることのできない大きな鉢植えのバラは特に注意してください。
ふくらむ期待
植え替えは終わりましたが、芽が出る頃からの施肥など通常の作業もしなければなりません。ですが大地肥を混ぜたことで、春先にどのような変化が見られるのかとても楽しみです。もちろんそういったことも追ってご報告していきますのでお楽しみに。
コメント
楽しみだね(^O^)
新芽の状態も見たい。
お願いします。
emuzuさん、コメントありがとうございます。
新芽はまだ芽吹いたばかりなのでもう少々お待ちください。