5月15日にオールドローズのヴァリエガータ・ディ・ボローニャが開花しました。私が絞りのバラに魅せられるきっかけとなったバラです。
ヴァリエガータ・ディ・ボローニャは1902年にイタリアで作出されたブルボンローズで、白に濃いピンクの絞りと強いダマスクの香りが魅力のバラです。花は中輪ですがつる性でよく伸び大変花付きが良い、と聞いていますが我が家ではなかなか思い通りに伸びてはくれません。
ボールのような丸い蕾から開き始めカップ咲きとなります。白に濃いピンクの絞りが咲き進むにつれ次第に紫色に変化していきます。最盛期のピンクは非常に濃い色なのですが、次第に紫色に変化するさまも楽しみであり、絞りなので濃いピンクのわりに派手さはあまり感じずむしろ和の趣さえ感じられます。
先に書いた通り我が家ではずっと1本の蔓が伸びたまま新しいベーサルシュートも出ず花付きもそんなに良くありません。ただ、花は房咲きになるので3か所で房咲きになってくれるとちょっと花が多く感じられますが、過去に京成バラ園で見たあの花つき具合が忘れられません。ま、我が家では鉢植えで育てていますからあのような見事な景色は作れませんが、シュート2~3本伸びてそこにたくさん花が咲いてくれたらなぁと思っています。
そんなこともあって今年の剪定時に思い切ってその古い主枝を切ってしまいました。残ったのは1mにも満たない短い枝だけです。そこに房咲きで咲いてくれましたが、思い切って切ったのが良かったのかいつもの年よりも花をつけてくれました。さらにベーサルシュートも発生し、順調に伸びています。これは来年期待できるのではないかと思っています。
ヴァリエガータ・ディ・ボローニャは強健で育てやすいと言われていますが、ここはやはりオールドローズですので病気には弱いようです。うどん粉病と黒星病は毎年確実に発生しますが、放置していても枯れることはありませんから強いのでしょうね。ですが病気になれば成長も鈍りますので翌年の花にも影響しますから、病気が発生していたならばすぐに対処するのが良いと思います。
もちろん病気にかからないように薬剤でしっかり管理するのもアリだと思いますが、私の場合はなるべく薬剤は使いたくないので想定外の長雨続きなど余程の事がない限りは発症してからの対処です。
今年はベーサルシュートも発生しましたので来年がとても楽しみです。今まであまり存在感がなかったバラですので、来年は思いっきりアピールしてくれることを願っています。
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