モンタナ系クレマチスのルーベンスが枯れてしまいました。
今年は長い梅雨で真夏の暑い日も少ないだろうと思いいつもの年よりも管理は楽かなと思っていたのですが、梅雨が明けてからの連日の体温以上の最高気温と言う凶器にやられてしまいました。
昨年まではたまにそんな日があるという事でお天気予報のお姉さんが「明日は37℃ですっっ」って大げさなくらい騒いでいたのですが、今年は「明日も37℃です」と当たり前のように何の感情も無く言うようになっていました。それくらい体温以上の気温が当たり前になってしまったのです。
そんな体温以上の暑さは植物にとってものすごい凶器になるようで、寒冷地仕様のモンタナ系クレマチスのルーベンスはあっという間に枯れてしまいました。そもそもモンタナ系と言うのはどんなクレマチスなのか。
クレマチスは世界中に約300の自生種があり、主に北半球の温帯地域に分布し、特にヒマラヤから中国、朝鮮半島、日本に多く自生しています。クレマチスには色々な系統があるのですが、その系統の一つがモンタナ系と呼ばれるものです。モンタナ系は中国からヒマラヤにかけて分布しており寒さには強いのですが、日本の高温多湿の気候は苦手です。ですので突然枯れてしまうことも多く、寿命が短いとされています。日本で育てるには無理があるのかもしれません。4月に開花するのですが、特徴としては白や薄いピンクの小輪の花をたくさん咲かせ、その量は壁面を覆いつくすほどです。そしてモンタナ系は旧枝咲きです。花が終わった後につるを伸ばし、翌年その伸びたつるに花を咲かせるのです。
ルーベンスは年々つるを大きく伸ばし、たくさんの花をつけるようになります。鉢植えで行灯仕立てにすれば株を花で覆いつくすことも可能ですし、薄いピンクの花が株を覆いつくす姿を想像しただけでぜひとも育ててみたくなる品種なのです。ですがここ関東は年々暑くなっていますし、我が家の狭い庭でさえも真夏には外に出たくなくなるほど暑くなるので地植えは無理と思い鉢植えで育てることにしたのです。
育てて感じたのはたとえ鉢植えと言っても管理が難しいという事です。夏の前に梅雨があるのですが、そこで雨にあてて常に湿った状態にしてしまうと根腐れしてしまいます。なので梅雨時は軒下での管理が良いのです。
しかし梅雨明けと同時に真夏の日差しが容赦なく襲い掛かってきます。全く日が当たらない場所はよくないですし、かといって午前中だけ日が当たって風通しの良いという都合の良い場所はなかなかありません。そんなわけで多少の日差しは我慢という事で水やりだけはしっかりとするように心がけていました。
実は昨年も暑さでやられ、モンタナ系クレマチスのルーベンスは半分枯れてしまったのですが、少し枯れていることに気が付いたのが休みの日だったので、運よく下の方がまだ生きていたので何とか再生できました。しかし今年は昨年のような不調に気付くこともなく一気に枯れてしまいました。
いつもならまたリベンジしようと思うのですが、昨今の気温の上昇とモンタナ系クレマチスの特徴を考えたら、今回ばかりはきっとリベンジしないと思います。管理するのも大変ですし、そんな環境で育てられるクレマチスも可哀そうですから。
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