ウィリアム・シェイクスピア2000が5月25日に開花しました。クリムゾンのバラの中でもこのバラの深い色合いは格別です。過去に一度枯らしてしまいその後カタログ落ちして手に入れる事が出来なくなり他のクリムゾンのバラを探しましたが、満足できるバラはありませんでした。それほどまでに美しいバラです。
昨年の12月に予約していた苗が届いたのですが、箱を開けたらびっくりするくらい太い枝でずいぶんと丈夫に育ったんだなと感じさせる姿で開花がものすごく楽しみになりました。年が明けてから植え替えようと思っていたのですが、苗が元気で根が鉢のスリットから出ていたのですぐに植え替えました。
そして今年3月に出てきた芽はこれまたびっくりするくらい太くて力強い芽ばかりで、これほどまでに元気な芽と言うのもかなり久しぶりに見た気がします。
そして蕾が膨らみ始めてから開花までワクワクドキドキの毎日でした。なんせお気に入りのバラを枯らしてしまい、再度迎えようにもカタログ落ちしていて手に入れる事が出来ず落ち込んでいたのですから。
そして迎えた今年の開花。最終的にロゼット咲きになるのですが、開き始めはきれいなカップ咲きになります。これがまたとても形が整っていて物凄い美人さんでした。これがやがて一番上の写真のような姿になります。
開花が進むとやがて花色のクリムゾンが紫色を帯びてきます。この変化もとてもきれいですし、他のイングリッシュローズに比べて花もちも良く、わりと長く花色の変化を楽しむ事が出来るのです。そしてなんといってもウィリアム・シェイクスピア2000の葉の色が割と明るめの緑なので、なおのことクリムゾンの花色が際立つのです。色としてはグラハム・トーマスの葉の色と同じくらいの明るさでしょうか。
これが普通のバラの葉の緑やピエール・ドゥ・ロンサールのような濃い緑の葉だったら、あまり魅力を感じないかもしれません。恐らくこれがクリムゾンのバラでウィリアム・シェイクスピア2000の代わりになるバラを見つけられなかった原因かもしれません。花色の濃いバラは葉の色とのコントラストも大事な要因なのかもしれません。
かつて我が家でこのウィリアム・シェイクスピア2000を育てていた時は、リビングから見える場所にグラハム・トーマスと並べていたのですが、私はこのウィリアム・シェイクスピア2000のクリムゾンとグラハム・トーマスの黄色の色の対比が好きでした。理由はわかりませんがどこか心惹かれるものがあったのだと思います。
今は夏真っ盛りできれいな花を望めませんが、秋にはまたきれいなクリムゾンの姿を見せてくれると思いますので、熱中症にならないように注意しながら秋を待ちたいと思います。皆様も熱中症にはくれぐれも注意してバラの手入れをしてください。
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