最近寒い日が続いていると思っていたのですが、どうやら日差しは強くなっているようで、我が家のバラ達が一斉に芽吹いてきました。そんな中、今回はグラハム・トーマスの剪定です。
グラハム・トーマスはどんな仕立て方もOK
イングリッシュローズのグラハム・トーマスは、一応シュラブに分類されています。しかしシュートが驚くほど伸びるので、数年かけてつるバラとして仕立てることが出来ます。普通のシュラブとして育てるのも良いのですが、つる仕立てにするととても豪華で目立ちます。
我が家でもバラを育て始めたころ、つるバラとして仕立てたグラハム・トーマスがピエール・ドゥ・ロンサールとともに玄関脇の壁面を飾ってくれました。グラハム・トーマスは非常に花付きが良く、黄色い花をいっぱいつけてくれるのでとても豪華に見え人目をひきます。なかなか黄色いバラは見かけませんですし、その黄色い花が壁面にたくさん咲くわけですから、通りすがりの人も足を止めて見入ってしまうようです。
上の写真はピエール・ドゥ・ロンサールと一緒にグラハム・トーマスをつる仕立てにしていた時の写真です。結構前なのでカメラの画素数も今と比べると驚くほど低いので残念ですが雰囲気はわかると思いますけど、とにかくその花数に圧倒されるのです。鉢植えでグラハム・トーマスを育てている方は、一度チャレンジしても面白いと思います。
グラハム・トーマスを小さく育てる
そんな万能選手のグラハム・トーマスですが、我が家では深く剪定し小さく育てています。と言うのも我が家の狭い庭にもだいぶバラが増えてきたのですが、大半がシュラブ系なのでスペースがなくなってきました。どうしても花が同じような高さで咲いてしまうので、今一つ物足りない気がしているのです。そういった事もあって昨年よりボレロなど木立系の品種を入れるようになりました。
オールドローズなどは結構気難しくて、マダム・イザーク・ペレールのように人の意思で誘引すると機嫌を損ねて花付きが悪くなったり、深く剪定すると咲かなくなったりする品種もあるのですが、モダンローズのグラハム・トーマスは切って良し、伸ばして良しという非常に使い勝手の良いバラですから、最近は短めにして育てているのです。もちろん花後も深く切り戻しています。
グラハム・トーマスを剪定する
さて、今年のグラハム・トーマスは最初の写真のような状態になっています。これを下の写真の赤い線の位置で剪定することにしました。
剪定と言うと切る位置を気にしますが、グラハム・トーマスはジャンジャン伸びますから神経質にならなくても大丈夫です。私は毎年結構アバウトな感じで剪定していますが、気にしているのは枝の新旧とか太さとか、あとは残す枝数くらいです。鉢植えですからあまり枝数が多くなっても結果的に良い花が咲かなくなってしまいます。
剪定後の姿ですが結構アバウトですよね。長さに関してはこれから伸びてきた時に全体の姿を見て再度整えたりもします。脇の細い枝ですが、このグラハム・トーマスは挿し木苗で普通のノイバラの台木に接ぎ木されたものではないですから、成長がゆっくりなのです。ですから地中から出てきた新しいシュートは切らずに大事に育てます。
今年もまた黄色い豪華な花と、あの独特のティーの香りで楽しむことが出来ると思うとワクワクしますね。5月の開花が今から楽しみです。
コメント