灰色カビ病に罹ったクリスマスローズ・ニゲル

昨秋我が家に迎えたクリスマスローズ・ニゲルが灰色カビ病に罹ってしまったようです。

2018年7月29日のニゲル

2018年7月29日のニゲル

日に日に拡大する被害

最初、クリスマスローズ・ニゲルの葉先から枯れこむのではなく、葉の周りをぐるっと囲むように白くなっていたので何の病気かわかりませんでした。様子を見ているうちに日に日に被害が拡大していきます。ネットの画像から似たような症状の物を探したのですが同じようなものは見当たりません。何の病気かわからないまま1週間放置している間に被害が全体に拡大してしまいました

2018年8月4日のニゲル

2018年8月4日のニゲル 約1週間でこれだけ被害が拡大した

被害が進んで灰色カビ病を確信

さすがにここまで酷くなるとネットの写真でも何となく近いと思われるものもあり、灰色カビ病を疑いました。そして灰色カビ病は過湿と風通しの悪さでカビ菌が増殖するということで確信しました。ここまで被害が拡大し酷くなってからやっと灰色カビ病だと確信したのですが、今更手遅れという気がしないでもありません。でもこのまま放置しても枯れてしまうので、これから再生しようと思います。

クリスマスローズの灰色カビ病とは

灰色カビ病とはクリスマスローズの花や茎、葉に灰色のカビがついて変色し枯れていく病気です。クリスマスローズの灰色カビ病は低温多湿時に発生するので、春から初夏にかけてと秋の長雨の時期に多く発生します。そしてカビですから早めに手当てをしないとまわりにどんどん広がってしまい、最悪の場合クリスマスローズは枯れてしまいます。

灰色カビ病の原因

病原はカビの一種ボトリチス菌などで、気温が20度前後で多湿の時期に多く発生します。クリスマスローズを植えた用土の過湿と風通しの悪さが一番の原因です。灰色カビ病に罹りやすい環境はと言うと、

  • 風通しが悪い
  • 用土の水はけが悪い

などですので日ごろから注意が必要です。

今回の我が家のクリスマスローズ・ニゲルも完全に過湿と風通しの悪さが原因です。今年は梅雨明けも早かったのですが、梅雨時分は気温がかなり下がることもありました。

以前、ニゲルの鉢の表面の土が乾燥してないので水やりをしなかったら、翌朝萎れて危なかったことがあったので、ついつい水をやってしまっていました。朝水やりしないと翌朝まで水やりできないので、迷った時は水やりをしていました。結果として過湿になってしまったのだと思います。

そして置く場所の関係でニゲルの鉢の両脇には咲かないクリスマスローズを置いていましたが、咲かないクリスマスローズの方が背が高くニゲルにかぶさるような形になってしまったせいで日当たりと風通しが悪くなり、表面の土が乾かず灰色カビ病のカビ菌が増殖するのに最適な環境を作ってしまったのだと思います。

灰色カビ病の対策

そこでとった対策は

  • 灰色カビ病に罹った葉を切除
  • ニゲルの株元の確認と乾燥
  • 用土の一部入れ替え
  • ベニカXファインスプレーで殺菌
  • バイタルV-RNAでフォロー

この5点です。

灰色カビ病に罹った葉を切除

変色した部分を切除するのですが、我が家のニゲルは上の写真でもわかるように、葉の大部分が変色していたので葉の無い茎を残してもしょうがないと思い株元から切除しました。しかしそうするとほとんど全ての葉がなくなってしまうので、横になった灰色カビ病に罹っていない元気のない葉だけは残しました。

ニゲルの株元の確認と乾燥

茎の根元が腐ってないか株元をチェックします。横になってるのはダメかと思いましたが腐ってはおらず単に元気がない状態のように見えたので残しました。そして表面の用土を少し取り除いて株元が乾燥しやすいようにしました。

鉢の表面の土を取り除いたニゲル

鉢の表面の土を取り除く

用土の一部入れ替え

鉢から抜いてみましたが、用土が硬くなって水はけが悪くなっているということではなかったのでそのまま鉢に戻しました。しかし株の元気がなくなり吸水力もなく表面の土が乾きにくくなっていましたので、表面の用土を取れる範囲で取り出し鹿沼土を混ぜて戻しました。これで乾きやすくなれば良いのですが。しかし恐らくニゲルは休眠期に入っていて根からの吸水も多くないと思うので、水やりも少し控えた方が良いのでしょう。

鹿沼土を混ぜた用土を足す

株元が出るように鹿沼土を混ぜた用土を足す

ベニカXファインスプレーで殺菌

殺菌をしなければいけないのですが、どの薬剤が良いのか調べてみました。手持ちがなければすぐに買いに行かなければと思ったのですが、なんと運の良いことにベニカXファインスプレーに適性がありました。このベニカXファインスプレーは以前のハモグリバエなどにも適性があり、これ1つで大体カバーできるほど幅広く対処できる素晴らしいハンドスプレータイプの薬剤だと思います。

ハモグリバエやハモグリガの駆除と予防
今年はエカキムシ(ハモグリバエやハモグリガなど)が大量発生しました。薬を使った二段階駆除で駆除したのですが、何故今年に限って大量発生したのか。それは毎年無意識にやっていた簡単なことを今年はやらなかったからでした。

今回は灰色カビ病に罹ったクリスマスローズは全部で3鉢なのでベニカXファインスプレーで十分対処できます。ベニカXファインスプレーを入念に葉と株元にスプレーしました。

ベニカXファインスプレー

バイタルV-RNAでフォロー

灰色カビ病がクリスマスローズ・ニゲルの株全体に広がりかなりダメージを受けていると思いますので、根の回復目的にいつもなら活性剤のバイオゴールドバイタルを与えるのですが、今回はほとんどの葉がダメになってしまったという最悪の状況ですので、バイオゴールドバイタルV-RNAという強力な活性剤を与えます。バイオゴールド バイタルシリーズは根の回復や発根を促す作用があるのですが、V-RNAはその力がより強力なのです。これを毎週与えて株の回復を図ろうと思います。

バイオゴールドの活性剤 バイタルV-RNA


バイオゴールドの活性剤 バイタルV-RNA

バイオゴールドバイタルV-RNAについて詳しいことはこちらをご覧ください。
バイオゴールドバイタルV-RNA/バイオゴールド ウェブ

株全体にベニカXファインスプレーを散布しバイオゴールドバイタルV-RNAを与える

株全体にベニカXファインスプレーを散布しバイオゴールドバイタルV-RNAを与える

風通しは基本中の基本

昨年、我が家にある咲かないクリスマスローズを何とか再生させようとしたところからクリスマスローズについて調べ、我流ではなくマニュアルに従って用土を準備し肥料を与え、管理を正しくやったつもりでした。今回改めて病気について調べてみると、割とクリスマスローズは灰色カビ病に罹りやすいようです。ただ初夏までとか秋になってからとか涼しい時期をイメージしていたのでまさか夏にクリスマスローズ・ニゲルが灰色カビ病に罹るとは思ってもいませんでした。そして夏の強い日差しを当てないように狭い軒下の縁台に並べ、陰になるように両脇に咲かないクリスマスローズを置いたのです。しかしそれが失敗でした。やはり風通しが悪いと病気や害虫の餌食になるのは基本中の基本です。どんな対策をとるにしても、まず基本を疎かにしてはいけない、と言う事を改めて実感しました。

そしてこれからクリスマスローズ・ニゲルの変化について随時報告していきたいと思います。

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