より完璧な駆除を目指して
2017年9月3日 加筆・修正
前回、初めてルリマルノミハムシを発見した記事はこちらです。
先日袋に入れてキンチョールしたルリマルノミハムシ。その袋をぶら下げたままずっと放置していました。当然死んだものと思ってましたが、ふと袋を見ると中でいくつもの影が動いているではないですか。キンチョールでも直接濡れるくらいかからないと効かないようですね。恐らく袋の中に噴射した時煙が外にブワーっと出るので気をつけないと自分にかかってしまいますから、ちゃんとかかったのか確認はしていませんでした。恐らくバラの花の陰に隠れたヤツがいたのだと思います。駆除できたと思っていたのでとても残念な感じです。そしてより完璧な駆除を目指してみようと思いました。
最終兵器の投入
またキンチョールしても同じことでしょうし効率が悪いので、我が家の害虫駆除の最終兵器を投入し勝負します(そんなたいそうな物があるならサッサと出せと言わないでください)。我が家の最終兵器「アルコールスプレー80」を袋の中にスプレーしました。袋にへばりついていたルリマルノミハムシもスプレーがかかるとポロポロ袋の底に落ちていきました。煙もないのでじっくり袋の中を見て狙いを定めることができます。動いているのがいないのを確認して袋を縛りました。翌朝袋を開けて確認しましたがやはり動きはありません。やはり最終兵器は完璧でした。実は我が家ではこの「アルコールスプレー80」をあらゆる場面で使っています。
アルコールスプレー80とは
この「アルコールスプレー80」とはアルコール濃度80%の手製スプレーなんです。無水エタノールに水を足して80%の濃度にしただけです。アルコールは油を溶かします。殺菌作用もあります。アルコールで殺菌の効果があるのがだいたい70~80%と言われています。身近にあるアルコール除菌スプレーってご存知ですよね。あれはアルコール濃度50%台なんです。50%台ですから手についてもどってことないですが、80%が手につくと手の脂を取ってしまうので手が荒れてしまう可能性があります。我が家では通常油汚れを落としたりテーブルや冷蔵庫などにシュッとして拭いたり生ゴミにシュッと吹きかけています。そしてゴキブリなどの害虫退治です。殺虫剤よりも早く勝負がつきます。
なぜ害虫にも効くのか
なぜゴキブリなどの害虫に効くのか?ですが、ヤツらは体の表面に無数の孔が開いており、そこで呼吸をしています。雨などでそこが塞がってしまうと生きられませんから油で覆われて水を弾くようにできています。虫なんかはいくら水を掛けても平気ですよね。そこにアルコール濃度80%のスプレーをかけると、体を覆っている油が解けて孔が塞がり呼吸できなくなるのです。さらにアルコールですから気化する時に体温を急激に奪うので動けなくなるのです。もともと殺虫剤を撒いた部屋で自分が呼吸をしているというのが嫌だったのです。当然色々研究されているので問題は無いのでしょうけど気分的に嫌だったので何かいい方法はないものかと探していた時にこの方法を知りました。早速試してみましたがイチコロです。笑っちゃうぐらい効きます。殺虫剤の場合、掛けられてもヤツらは逃げますよね。それを追いかけるようにしてスプレーを掛けますが、たいてい逃げきります。冷蔵庫の下や食器棚の脇の隙間に逃げ込んでそこで最終的には力尽きるのです。そして大掃除や家具の移動など忘れた頃に発見するのです。ですがアルコールスプレー80だと体に掛かったとたんに動きが鈍くなります。その時点で捕獲できるのですがとどめを刺したいのでもう少しスプレーしてから捕獲してポイします。殺虫剤で追い回した後は格闘の激しさを物語るような殺虫剤の匂いが残りますが、アルコールスプレー80だと匂いはありません。我が家はスプレーにラベンダーのエッセンシャルオイルを入れてますのでとても良い香りが漂います。ただしアルコール濃度80%なので火気厳禁です。危険ですので火の近くでは絶対に使用しないでください。
バラでの利用と影響
これだけ効果が有るわけですからバラでの利用はどうだろうと思うのですが、害虫には間違いなく効くでしょう。ですがアルコール濃度80%ですからバラにも影響がでると思われます。ネットでは除菌用アルコールスプレーでうどんこ病に効果が有ると言っている方たちもいますので50%台ならOKなのかなと思います。他の化学物質が入っていれば駄目でしょうけど無水エタノールと水だけなら大丈夫なのかもしれません。しかしあくまでも害虫駆除を目的としているので80%は譲れません。だったら今年はちょっとこの検証をしてみようかと思います。
確実な駆除方法
最後に気が付いたことをひとつ。キンチョールなどの殺虫剤にしても、アルコールスプレーにしてもただ噴射しただけでは効きません。というのもルリマルノミハムシはジャンプします。スプレーをかけた瞬間にジャンプしますので、薬剤などが効く前に逃げてしまいます。ですのでやはりルリマルノミハムシを見つけたら
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- ルリマルノミハムシがいる花に袋をかぶせる
- 袋の口を押え花を揺すりルリマルノミハムシを落とす
- ルリマルノミハムシをが逃げないように注意しながら花から袋をはずす
- 袋の中に殺虫剤やアルコールスプレーを噴射する
この手順を守れば完璧です。
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